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吃音を担任の先生に伝える方法
そのまま使える文例テンプレつき

子どもの吃音を学校に伝えたい。でも、何をどこまで、どんな言葉で書けばいいのか分からない——この記事では、伝えるタイミングと内容の組み立て方を解説したうえで、連絡帳・個人面談・お願いの手紙、それぞれの文例テンプレートを用意しました。そのままコピーして、お子さんに合わせて書き換えて使ってください。

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✍️ この記事について

Yueru編集部

吃音当事者が運営する、吃音のある子ども向け会話練習アプリ「Yueru(ゆえる)」の編集チームが、自身の経験と公開研究をもとに執筆しています。吃音コラム一覧 →

01伝える前に整理する4つのこと

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    本人の気持ちを確認する

    「先生に伝えておこうと思うけど、どう?」と必ず本人に聞きます。クラス全体に話すかどうかは特に本人の意向が重要です。

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    「してほしいこと」を絞る

    あれもこれも書くと伝わりません。最重要は「急かさない・言い直しをさせない・最後まで聞く」の3点です。

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    「相談したいこと」を分ける

    音読や日直の対応は、一方的なお願いではなく「相談」の形にすると先生と一緒に決められます。

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    伝える手段を選ぶ

    じっくり話せる個人面談がベスト。機会が遠ければ連絡帳や手紙で先に概要を伝え、面談で詳細を相談する二段構えが効果的です。

02文例①:連絡帳(まず一報を入れる)

✉️ 連絡帳の文例(コピーして使えます)

いつもお世話になっております。 ○○のことばについてお伝えしたいことがあり、書かせていただきます。 ○○には吃音(言葉の最初が出にくかったり、繰り返したりする症状)があります。本人の努力や緊張のせいではなく、話し方を注意しても良くならないことが分かっています。 恐れ入りますが、話すのに時間がかかるときも、急かさずに最後まで聞いていただけると、本人は安心して話すことができます。言い直しをさせる必要はありません。 音読や日直などについて、一度ご相談させていただけるとありがたいです。よろしくお願いいたします。

03文例②:個人面談で伝えること(メモとして持参)

✉️ 面談用メモの文例(コピーして使えます)

【お伝えしたいこと】 ・○○には吃音があります(年中の頃から/小1の春から など) ・本人は(気にしています/あまり気にしていません) ・(通院やことばの教室があれば)月○回、○○に通っています 【お願いしたいこと】 1. 話している途中で急かしたり、言葉を先に言ったりしないでください 2. 「ゆっくり」「落ち着いて」などの声かけは、かえって話しにくくなるため不要です 3. どもっても、内容にそのまま応えていただけるとうれしいです 【ご相談したいこと】 ・音読:一人ずつの音読で詰まることがあります。ペア読みや一斉読みなど、ご無理のない範囲で方法をご相談できますか ・日直の号令や健康観察の返事:本人が言いにくい日があるかもしれません ・友達からの指摘やからかいがあった場合は、教えていただけますか。家庭でもフォローします

04文例③:入学前に学校へ渡す手紙

✉️ 入学前の手紙の文例(コピーして使えます)

○○小学校 ご担当者様 4月に入学いたします○○○○(子どもの氏名)の保護者です。 入学にあたり、お伝えしておきたいことがありお手紙を書かせていただきました。 ○○には吃音があります。言葉の最初の音を繰り返したり、言葉が出るまでに時間がかかったりすることがありますが、急かさずに待っていただければ自分の言葉で話すことができます。 担任の先生が決まりましたら、次の点を共有していただけると幸いです。 ・話し終わるまで待っていただけると安心して話せます ・「ゆっくり話して」などの声かけや言い直しは、症状を悪化させることがあるため不要です ・自己紹介や音読など、人前で話す場面で詰まることがあるかもしれません 入学後、改めて面談などでご相談させていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 (保護者氏名・連絡先)

05伝えた後にやること

対応してくれたらお礼を伝える

「音読の配慮、本人がとても安心していました」の一言が、継続的な協力につながります。

学年が変わるたびに伝え直す

引き継ぎは完全ではありません。新年度の4月に、同じ内容を新しい担任へ。テンプレを保存しておくと毎年使えます。

家庭での様子も共有する

「最近は家でこんな練習をしています」「調子の波があります」など、家庭の情報は先生の対応の精度を上げます。

この記事の文例は自由にコピー・改変して使ってください。 お子さんの状況に合わせて、削ったり書き足したりして「あなたの言葉」にするのが一番伝わります。

よくある質問

吃音のことは担任の先生に伝えるべきですか?

伝えることを強くおすすめします。音読・日直・発表など学校には吃音が出やすい場面が多く、先生が知っているかどうかで子どもの安心感が大きく変わります。「変に意識されたら逆効果では」と心配する保護者もいますが、知らないことによる不適切な対応(言い直しの要求、からかいの放置)のリスクの方がはるかに大きいです。

いつ伝えるのがいいですか?

ベストは学年始め(4月の家庭訪問・最初の個人面談・連絡帳)です。年度途中で吃音に気づいた場合や症状が変化した場合は、その時点ですぐ伝えて構いません。入学前なら就学時健診や入学説明会の機会に学校へ伝えておくと、担任決定時に引き継がれます。

何を伝えればいいですか?

①吃音があること ②していただきたいこと(急かさない・言い直しをさせない・最後まで聞く)③相談したいこと(音読や日直の対応)④からかいが起きたときは教えてほしいこと、の4点です。診断の有無は必須ではありません。「具体的にしてほしいこと」を中心に伝えると先生も動きやすくなります。

本人が「先生に言わないで」と言います。

高学年では珍しくない反応です。まず「なぜ嫌か」を聞いてください。「特別扱いされたくない」が理由なら、「クラスのみんなには言わず、先生にだけそっと伝える」という選択肢を提案できます。本人の気持ちを無視した連携は逆効果になるため、伝える範囲を本人と一緒に決めることが大切です。

伝えたのに対応してもらえない場合は?

担任個人で対応が難しい場合は、特別支援コーディネーター(全校に配置されています)や教頭先生に相談先を広げましょう。ことばの教室を利用している場合は、通級の先生から担任へ専門的に伝えてもらうのが最も効果的です。

学校への連携と、家庭での練習はセットで。

学校で安心して話せる環境を整えたら、家庭では「言えた」体験の積み重ねを。Yueruは吃音のある小学生のための無料練習アプリです。音読や日直など学校の場面を、台本つきで毎日5分練習できます。

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